サブスクリプション管理・課金プラットフォーム、社内で内製するべき?それとも購入するべき?

MPP Global Friday, 16 August 2019

新しいソフトウェアを導入するときに多くの会社で、「社内で内製するべきか、それとも既製品を購入するべきか」というジレンマに直面します。

社内での内製は、導入プロセスやカスタマイズの面で自由がきく一方で、コスト面では既存品を購入した時よりも膨らんでしまいます。さらに、システムのメンテナンスやアップデートの管理のために、社内でそのリソースを確保する必要も出てきます。

一方で、SaaSソリューションを購入した場合、コストを抑えて導入することができ、ソフトウェアのアップデートに合わせて新しい機能を使うことができます。また導入に要する時間も重要点で、購入した場合の方が、内製した場合よりも早く完了する傾向にあります。

では、社内で内製するか、または既製品を購入するか、どのように決めるべきでしょうか。まずは、以下の項目について考えることができます。

  • どれぐらい早く必要か?
  • 市場に出回っている既存のソフトウェア以上が必要か、それとも既存のソフトウェアで十分か?
  • 予算はどれくらい当てられるか?
  • 社内で内製して管理する場合、十分のリソースがあるか?
  • どのような既存のソフトウェアが市場にあるか?
  • 既存のソフトウェアは、社内のシステムと統合できるか?

必要としているソフトウェアが、購入できるものよりも優れている必要があるかどうかを判断することは大抵難しいです。新しいプロジェクトを始めるとき、優れたソフトウェアが必要だと思いがちですが、「十分に使える」ものでもデジタルシフトに成功した過去事例が多いことも事実です。

例えば、MP3は、CDやレコードに比べると音質の面では劣っていたものの、iPodsやスマートフォンで音楽を聞くことができる利便性を理由に、音楽界を大きく変えるヒット商品になりました。

もし音質の面を良くしようと時間をかけすぎていたなら、このような成功を収めることはできなかったでしょう。同様に音楽ストリーミングサイトの「Spotify」も、そこまで音楽の質が良くなくても「十分に使える」と言って現在では何百万人もの人たちによって利用されています。

この考え方を今回の「内製すべきか、購入すべきか」というジレンマに適用した場合、革新的技術を生み出す必要がなければ、既製品を買ったとしても競合に劣ることは決してないということを意味しています。

しかし、内製した方が社内で使いやすいなどのメリットがある場合には、内製を選ぶことで競合から自分たちのビジネスを差別化することに繋がるでしょう。

MagnifyMoney’sから発表された2018年の銀行アプリの調査によると、アプリの評価を決める要因として「シンプルで見やすいレイアウト」が挙げられています。また、Capital Oneのモバイル銀行責任者のRon SecristがBusiness Insiderに次のように語っています。「消費者が利用したくなるようなサービスの革命を起こすのですー ただ革命的サービスを名乗りがたいためにするのではなく。」

金融業界ではソフトウェアの開発を外部委託に任せることが多いため、銀行が提供するモバイルアプリのスタイルが多くが似通っています。MagnifyMoney’sのトップ50銀行・信用組合の調査によると、アプリに対する平均的評価は3.7で、一番低くても2.0に止まっています。つまり、親しみ深いレイアウトと機能があれば十分であることがわかります。

システム導入前の計画段階でよく話題に上がるのが「どのような機能を最終結果として求めているか」です。ですが、残念ながらそれを確実に分かったままプロジェクトを進める会社は多くありません。

そんな時に優位に働くのが、ベンダーを通して製品管理を委託する方法です。特に、ベンダーには業界の専門家が揃っているため、アドバイスをもらうことができます。システム導入にあたり、どのような機能が重要か決めるためには、専門家からの助けが必要不可欠となるでしょう。

「内製すべきか、購入すべきか」のジレンマについて知りたい人は、以下のホワイトペーパーをダウンロードして、ソフトウェアの内製と購入のメリット・デメリット、そして過去の成功事例と失敗事例について読むことができます。

【ダウンロード】ソフトウェア導入時のジレンマ「内製するべき?それとも購入するべき?」