【2020年】今年のブラックフライデーはどうなる?メディア業界向けのブラックフライデー戦略を徹底解説!

MPP Global Tuesday, 10 November 2020

ブラックフライデーセールは、サブスクリプション (定期購読) サービスを展開する出版社や動画配信サービスにとって、新規ユーザー獲得の絶好のチャンスです!しかし今年はひと工夫必要かも?

世界規模で今もなお続く外出自粛やロックダウン(都市封鎖)の影響により、今年のブラックフライデーは店舗の混雑を避け、オンライン上でセール商品を探す人が増えることが予想されています。実際に、英国の比較サイトfinder.comが行った最新調査によると、56%の人が今年のブラックフライデーはオンラインだけで買い物をする意向を示しています。

この動きは、11月27日のブラックフライデーセールに向けて、新規ユーザーの獲得のためにオンラインに力を入れてきた出版社や動画配信サービスにとって、追い風となることは間違いありません。

そこで当記事では、今年のブラックフライデーセールを成功させるために知っておきたい、ヒントやお役立ち情報を各業界ごとに紹介します。

新聞会社向けブラックフライデー戦略

未曽有のパンデミックにより世界経済が大打撃を受けたものの、多くの新聞社では新聞の電子版サービスが継続した成長を見せてます。

デジタルトレンド調査で知られるJellyfish社によると、テクノロジー、ゲーム、家族、ホーム、スポーツなどのカテゴリーにおいて電子雑誌の需要が著しく増加したと発表しています。米大手出版社であるコンデナスト(Condé Nast)でも同様に、VOGUE(ヴォーグ)やGQ、ザ・ニューヨーカー、WIRED(ワイアード)、Vanity Fair(ヴァニティ・フェア)などの雑誌にて、新規購読者数が前年比で420%も増加しています。

この増加傾向は、これからホリデーシーズンに向けて新規購読者を獲得していきたい新聞・雑誌出版社にとって良い兆しだと言えます。

特に今年のブラックフライデーセールは、無料トライアルや特別セット価格、期間限定キャンペーンなどを大々的に打ち出して、オンラインの購読者数を最大限に伸ばす絶好の機会です。実際、昨年のブラックフライデーには、英紙「デイリー・メール」が定期購読サービスをこのようにセール価格で提供しています。

Daily Mail Black Friday

Daily Mail Black Friday campaign 2019

ブラックフライデーは、新規購読者を獲得して売り上げを伸ばすだけでなく、見て欲しいウェブページのアクセス数を増やすこともできます。また、訪れるユーザーのデータを収集かつ解析することで、今後のマーケティング戦略に役立つような、ユーザー行動やセグメントの情報を得て、データ活用に役立てることも可能です。

さらに、ブラックフライデーセールは、新規購読者の獲得以外にも使うことができます。大手出版社では、既存の購読者向けにお得な特典も提供しています。各社によって様々な種類の特典を展開していますが、簡単なものでいえば年間購読プランの割引、そしてデバイス追加機能を割引価格で提供するなどがあります。

動画配信サービス向けブラックフライデー戦略

動画配信サービスも、出版社と同様、パンデミックによる打撃を受けなかった業界の一つです。外出自粛の影響により家で過ごす時間が長くなったこともあり、ドラマや映画、スポーツを家で鑑賞したり、ゲームをする人が増えたことで、かえって恩恵を受けたのが動画配信サービスです。冬には外に出るのが億劫になり、クリスマスなどのホリデーシーズンも家で過ごす人が増えると考えられます。

そのような背景もあり、新規ユーザー獲得をねらって、各動画配信サービスがこぞってブラックフライデーに向けたキャンペーンを展開することが予想されます。NETFLIX、Amazonプライム、Disney+などのサービスはすでに急成長を遂げており、タイトル数やユーザーエクスペリエンス、料金などで他社よりも優れたサービスを提供しようと競い合っています。

そんな動画配信サービスが必ずと言ってよいほど提供しているものに「30日間無料トライアル」があります。無料トライアルは、新規登録者が一定期間、無料でコンテンツを視聴できる特典です。パンデミックが始まって以来、HBO、Hulu、Apple TVなど各社が競うようにしてこの無料トライアルの提供を開始しました。以下のHuluのような、無料トライアルとは少し変わったキャンペーンも、今年のブラックフライデーセールには各社から登場することが見込まれます。

Black Friday Hulu

Hulu Black Friday campaign 2019

動画配信サービスの中には、ドラマや映画だけでなく、スポーツコンテンツの提供を通して、スポーツファンと繋がろうとするクラブチームを支援するところもあります。

例えば、マンチェスター・シティFCでは、動画配信サービスと提携を結んで、ファンたちに向けたオリジナルコンテンツを提供しています。マンチェスター・シティFCが提供する「Man City for TV」のサブスクリプションは、スポーツ動画配信サービスから登録可能になっており、マンチェスター・シティの公式サイトから登録すると割引価格で登録できるようになっています。

スポーツコンテンツを提供する動画配信サービスでも同様に、ブラックフライデーを活用したプロモーションが登場するでしょう。サブスクリプションの割引などが提供され、クリスマスのギフトとしても購入されることが予想されます。

2020年のブラックフライデーキャンペーンはこうやって決める!

今年もブラックフライデーの日が近づいてきましたが、キャンペーンの準備はいかがでしょうか?ここでは、メディア業界の会社がすぐにマネできる、ブラックフライデーキャンペーンを始めるためのコツを4つ紹介します。

  • 共感できるメッセージ – キャンペーンを成功に導くためには、ただ価格を下げればいいわけではなく、ターゲット層の目線で書かれたメッセージも重要です。特に今年は家で過ごす時間が長いため、「おうち時間を充実させる」などのメッセージを盛り込むなど工夫してみましょう。
  • 期間限定のキャンペーンにする – 人は「期間限定」や「数量限定」などの限定ものに弱い傾向があります。ブラックフライデーのキャンペーンを展開する際には、期間限定であることを強調しましょう。
  • 複数媒体をセットにした広告メニューを提供 – これは広告主に向けたキャンペーン戦略です。クリスマスなどのホリデーシーズンを目前に、積極的に広告費をつぎ込む広告主が増えることもあり、媒体価値が普段よりも高まります。このタイミングを狙って、複数の媒体をセットにした広告メニューを広告主に提案することで、売上を伸ばしましょう。
  • データ収集でターゲティングの精度を高める – ブラックフライデーの期間中は、ウェブサイトを訪れる人のデータを収集できるよい機会です。ここで集めたデータをもとに、ユーザーの好みやニーズに合わせたターゲティングを実施しましょう。

eSuiteを使った新規ユーザー獲得&売上アップ戦略

割引・クーポンコード(アクセス権限、クレジット追加機能)

ブラックフライデーやサイバーマンデーなど、ホリデー商戦を目の前にしてキャンペーン準備に追われている人たちに朗報です!eSuiteでは、キャンペーンを簡単に展開できる、新規ユーザー獲得&コンバージョンに適したツールをご利用いただけます。パーセントを使った割引はもちろんのこと、初回料金も簡単に設定できます。eSuiteであれば単純な割引だけでなく、様々なオファーをカスタマイズして提供することも可能です。

eSuiteでは、サブスクリプションサービスに登録していない人でも使えるように、クーポンコードを使って簡単にアクセスできる仕組みも提供しています。その一例が、紙媒体の定期購読に登録した人に無料でデジタル版を提供するときです。クーポンコードを使うだけで簡単にアクセス権を付与できるため、多くのeSuiteユーザーから好評をいただいています。その他にも、NETFLIXのような動画配信サービスで見られる「追加サービス・機能」がこれに該当します。追加サービスには、デバイス数の追加やボーナス機能、UHDストリーミングなどがあり、eSuiteであればこれらを簡単にユーザーに付与できます。

またeSuiteの「クレジット追加機能」を使うことで、サイト内にギフトカードを簡単に作ることができます。これにより、既存ユーザーと新規ユーザーの両者がギフトカードを購入できるようになり、ギフト用の購入も可能になります。

またキャンペーンを展開するときには、人間の行動心理を使った「先着100名様限定」などの言葉を添えるだけで、売上を大幅に高めることもできます。

カスタムパラメータ

個人情報の取り扱いがどんどん厳しくなっていることもあり、個人データの取得には同意が必要になりました。しかし、だからといって個人データの取得ができなくなったわけではありません。無料トライアルや記事、プレビュー閲覧などのサービスを提供する代わりに、ユーザーから個人情報を提示してもらうことでユーザーのデータを収集することができます。eSuiteではデータベースと統合して使えるだけでなく、カスタムパラメータを使って特定の商品やサービスに関するデータを収集そして分析まで行います。

ギフトカード

オンラインで使用できるギフトカードは、ここ数年クリスマスなどのプレゼントとして購入されるケースが増えています。今年は特にギフトカードの需要が高まることは間違いありません。eSuiteのギフト機能を使うことで、オリジナルのギフト商品やセット商品を作成して、メールで送ることができるようになります。特に動画配信サービスで使える「ギフトパス」などは人気が高く、とても効果的です。ブラックフライデーセールでは、ホリデーシーズンの直前でプレゼント買いに奔走する人たちのために、このような便利な「ギフトカード」を用意しておくのもいいですね。

サブスクリプションサービスのセット販売

eSuiteのセット管理機能を使うことで、様々なデジタルサブスクリプションサービスをセットにして販売できます。この方法は、幅広いコンテンツやサービスを提供する会社にはとても効果的です。セット販売にすることで、ユーザーは複数のサービスを安価に購入できるため、通常よりもメリットが多くなります。

その他にも、すべてのサービスにアクセスできる「年間フリーパス」を割引価格で提供することもできます。このフリーパスは、新規ユーザーだけでなく既存ユーザーにも喜ばれる特典です。

無料トライアル

eSuiteでは無料トライアルや割引トライアルを簡単に設定して、既存ユーザーそして新規ユーザー向けに提供できます。無料トライアルの登録時には、決済方法を登録するように設定できるため、トライアルを試した人が有料プランに移行しやすくすることも可能です。

詳しくは無料ホワイトペーパーにて!

今回はメディア業界向けのブラックフライデー戦略について紹介しましたが、もっと詳しく知りたい方のためにホワイトペーパーを用意しました。ブラックフライデー戦略に役立つ情報が満載の「メディア業界向け ブラックフライデー活用方法」をぜひご覧ください。

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